より多くの方にBBQを楽しんでもらうために。

「野外でお肉を焼くことがBBQ」
一昔前までのBBQはそんなイメージでした。

インターネットが普及し、世界中の情報が手のひらのスマホで見れる現在では、海外のBBQスタイルや様々な工夫をしたBBQの楽しみ方が手軽に知ることができます。お肉を焼くだけではなく、煮込んだり、燻したり、調理も魚をホイル焼きにしたり、チーズを燻製したり。食材の幅も広がりました。

そんな多種多様なBBQを、調理も含めて楽しんでいただきたい。コミュニケーションをとることで、より良い関係性を築いてもらいたい。そんな想いの中でBBQのプランを作ってきました。

誰もが楽しめるBBQ。では肉を食べない人は？魚を食べない人は？動物性の食品を食べない人は楽しめているのか？もしかしたらメンバーに誘われてもいないのではないか？そんな疑問が湧いていました。

ヴィーガンとは

「完全菜食主義者」と訳されることが多く、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を口にしない人のことを指します。 ベジタリアンと混同されることが多いですが、ベジタリアンは様々なタイプの菜食主義者の総称で、ヴィーガンはその中でもより厳密に100%植物由来の食材を選ばれる方のことです。

ヴィーガンの方も楽しめるBBQを考える。

きっかけはメニュー写真の撮影のお願いしているカメラマンの丹下恵実さんに、撮影中ふと「ヴィーガンBBQってどう思いますか？」と訪ねたことからでした。
丹下さんは食卓写真家というだけでなく、管理栄養士の先生としても活動されている方で、ヴィーガンの方に向けたイベントも開催されているとのことでした。

話に興味をもってくださり、そこからメニューのプランの提案から食材選定、仕入先までご協力をいただき、トントン拍子に進むことに。

実際にヴィーガンの方たちと試食会

ヴィーガンの方を紹介していただき試食会を開くことになり、実際の意見や体験談などの話を聞くことができました。

親や友達の影響やSNSなどで知り、考えに共感したことがきっかけで取り組み始めたこと。ベジタリアンの中でもタイプがあること。健康や美容など体の変化や、環境保全、動物愛護などの考え方。
一口にヴィーガンと言ってもその背景には様々な思いがあり、取り組みも多様なライフスタイルの選択肢の一つであることを知りました。
最近では集まってくれたみんなのように、若いSNS世代の方たちに意識がある方が多いそうです。
私自身の価値観も見つめ直せるとても有意義な時間でした。

お話を聞く中、私たちが気になっていた質問を聞いてみました。

「BBQってどんな印象ですか？誘われたら参加しますか？」

• ・ BBQは好きだけど、誘われなく、行きづらくなった。
• ・ （友達は知らないから）気を使わせる気がして、打ち明けられない
• ・ 気にせず参加して食べれるものだけを食べます。
• ・ お野菜だけも楽しめるし、代替え肉あったらそれもいいね！
• ・ ヴィーガンでない方とも思いの共有ができる場があれば嬉しいなと思っています。
• ・ 食材を自分で持っていけるものは持って行きます。
• ・ 野菜だけ食べる。

などのご意見をいただきました。
思っていたよりも、行く、行きたいという声が多く安心をしました。

いざ、実食！

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試食会では、「食材の選び方」や「提供の仕方への工夫」、「施設として気になる点」など、たくさんアドバイスをいただきました。

「不可能を可能にしてもらえるとテンションが上がる。」と期待の声をいただき、この企画を行う後押しに！
そして完成したのが「ヴィーガンBBQ」です。

すべての方にBBQの楽しみを。

私たちが提供しているのは、自然の中で食事が楽しめる空間や体験だと考えています。

今回、みんなで考え、試し、作ったこのメニューが「誰もが楽しめるBBQ」の答えになるのかは分かりませんが、大人も子供も、お肉を食べない方も一緒に楽しんでいただけるハッピーな場所になっていけば嬉しく思います。

「天気が悪くたっていいじゃない」「お肉がなくたっていいじゃない」「食材焦がしたっていいじゃない」だって一人でやるBBQじゃないんだから、一緒に来た友達や家族との大切な時間を楽しんじゃいましょう。